1954-05-26 第19回国会 参議院 地方行政委員会 第45号
あつてはならないけれども、併しあらさないという保証はこの法律にしてないのですから、たまたま斎藤さんのようなかたがおられれば別かも知らんけれども、大いに昔とつた杵柄で一つ特高警察の復活でもやつてやろうというような気持の人が警察庁の長官になつて、そうしてこの三号の口のようなあいまいな規定を悪用して、そうして地方の警察に対して不当に指揮監督権を拡げて行くということは、私はやろうと思えばできないことはない、
あつてはならないけれども、併しあらさないという保証はこの法律にしてないのですから、たまたま斎藤さんのようなかたがおられれば別かも知らんけれども、大いに昔とつた杵柄で一つ特高警察の復活でもやつてやろうというような気持の人が警察庁の長官になつて、そうしてこの三号の口のようなあいまいな規定を悪用して、そうして地方の警察に対して不当に指揮監督権を拡げて行くということは、私はやろうと思えばできないことはない、
さすがに昔とつた杵柄である。ヒトラーのごとく、ムソリーニのごとく、しかしてスターリンのごとく断固邁進せよとかけ声をした、往年の西尾ファッショの面魂を彷彿たらしめるものがある。百万人といえどもわれ行かんとの気慨は、正しき信念によつて立つとき、われわれはこれを仰ぎ見るものであろが、頑迷なる執念にとらわれたる姿を見るときに、われらはこれを心から軽蔑する。西尾君の場合は、まさにその後者に当るのである。